北インドは肥沃な土地を持つため、農畜産業も豊かで、羊肉や山羊肉を中心とした肉類が多く食べられています。
対して南インドは、菜食文化が古くから根付いているため、肉や魚を使用しなくても旨味のある料理が多く作られています。
北インドのカレーは、カイエンペッパーを中心に様々なスパイスを使って辛味を生み出すことが多く、刺激的な味わいが特徴です。
南インドでは胡椒、生姜、にんにくといった食材の持ち味を活かし、辛さを感じさせながらも深みのある味わいとなっています。
生クリームや牛乳といった乳製品を多く扱う北インドに対し、
南インドはココナッツミルクを中心としており、まろやかであっさりとした美味しさを生み出しています。
北インドのカレーは、バターや乳製品、カシューナッツなどを多く使用するため、とろみのある仕上がりのものが多くなっています。
南インドは乳製品を使わないので、さらさらとしたスープ状のものや、野菜でとろみを生み出しているものが多く、ヘルシーであっさりとしています。
北インドでは小麦粉で作るナンが有名です。
北インドの主食は小麦。対して南インドは米粉を使用したクレープ状のドーサやチャパティ、バスマティライスなどの香り米が好まれています。